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1.一枚として同じせんべいはない

 安藤のせんべいをよく見ていただけるとわかるのですが、一枚として同じ焦げ目のついたせんべいはありません。それはガスと違って、炭の場合、まったく均一に火が通ることはありえないからです。焼く場所によっても火加減が違いますし、時間やタイミングによっても火加減は刻々と変わっていきます。また生地のほうも季節や天候によって水分の量が微妙に違ってきます。
 生地の状態と炭の火加減の微妙なバランスを調整するのは職人の技です。備長炭は火力が強く、火加減の調整は非常に難しいのですが、そこは熟練した職人の腕の見せ所、焦げ目のつき方は一枚一枚違っても、どれもが美味しく焼きあがっています。
2.職人の朝は早い

 「焼き」の日、職人の仕事は朝の4時から始まります。その日一日せんべいを焼くための炭を起こすためです。安藤で使っている紀州備長炭は火力が強く、非常に長時間火が持つのですが、反面火を起こすのに時間がかかります。備長炭を使った微妙な火加減を大切にするため、せんべい職人はどんなに寒い冬の朝でもまだ真っ暗な夜明け前から一日の仕事に取り掛かります。
3.乾燥にもこだわる
 せんべいの堅さは水分によって大きく変わります。十分に乾燥させないと程よい固さのせんべいは出来上がりません。ですから「乾燥」は生地の段階で行いますが、焼きの前に更に乾燥させ、十分に乾燥したところで焼きの工程に流します。季節や天候によって変わる水分の量を的確に把握し、タイミングよく焼きの工程に流すのも職人の技のひとつです。
4.大量生産はできない
 限りなく手焼きに近い安藤のせんべいは、一日に焼き上げる量にも限界があります。売れるに任せてどんどん生産するというふうにはいかないわけです。ですから扱っているお店も直営店や東京周辺のせんべい専門店等に限られています。ただ安藤のお客様は全国にいらっしゃいます。進物等で安藤のせんべいを知ったお客様から、お電話でご注文いただけるからです。安藤ではこのような通販のお客様が全国に広がっています。
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